警視庁特捜六係・朝子巡査は、殺人現場に残された死者の『残留思念』に反応し、死者の傷とその苦痛を自身の体に再現してしまう特異体質の持ち主。
目付け役の黒岩警視とともに、その体質を使った捜査に日々励んでいた。
そんなある日、黒岩の元妻・真理が殺されたという知らせが入った。
黒岩は彼女の最期を知るために、朝子を連れて殺人現場に向かう。
そこで真理の残留思念に反応した朝子は、背中に突然現れた傷から大量の血を流して倒れこんでしまう。
朝子が見た、真理の消えゆく意識に現れたのは彼女の元夫・黒岩の顔だった。
それから朝子の中に灯った、ある“思い”──それは、真理の残留思念なのか、それとも……?
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