父親が背負った借金を返済する為、祖父が経営する印刷所で偽札を製造することになった夜野。ヤクザに言われるがままに偽札を作り続ける中で、矢野は印刷工として「ならばせめて、出来の良い偽札を作ってやる」と自分を鼓舞する日々だった。
そんなある日、ヤクザの紹介で“人間コピー機”の真倉が印刷所へやってくる。まるで感情のないロボットのような真倉の態度に矢野は突っかかるが、ある出来事をきっかけに、二人の距離は急激に縮まっていき……。
偽札で繋がれた二人が、寄り添い、想い合う。珠玉のセンチメンタル・ボーイズラブ。