あるホワイトクリスマスに、β(ベータ)の東馬は、Ω(オメガ)のまほろと出会う。
怪我をしたまほろを手当したお礼にと、セックスの手ほどきを受ける東馬。
風俗に勤めるまほろは、お金を貯めながら、幼少期に出会った〝運命のα〟を捜しているという。
まほろに惹かれてしまった東馬は、せめて役に立ちたいと「運命のαを一緒に探します」と提案。
受け入れてもらったものの、二人で過ごすうち、まほろへの想いは膨らみ続けていった。
そしてまほろも、運命を求めながら、東馬へ名前のつけられない感情を持ちはじめ……。
「あなたは、ちゃんと運命の人と幸せになってください」
確かな〝運命〟を前に、ひたむきに生きる二人と一人の、切なくも優しい恋の物語。